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2020年2月22日出版。 初版 500部 出版日: 2020年2月22日 出版: Libro Arte ISBN: 978-4-904541-26-5 装丁 : 上製本 ページ数 : 80ページ 判型 : 225×267mm 景色はその時の気持ちによって表情が変わります。 そして僕はそんな気持ちのフィルターのかかった景色を追いかけます。 故意に写真を撮りに出かける時に撮れるだろう写真とはまた異なる写真がきっとそこでは存在するのだろうと思います。 僕は時折匂いのようなものに敏感になります。 匂いとは鼻で感じるそれではなく、気持ちで感じる匂いのことです。街の匂いや人の匂い、生活の匂いなどに惹かれて出かけます。 知らない街にただ嗅覚に頼って出かけてみたりするのです。 行く先にはもしかしたら何も無いかもしれないけれど、思い切って行ってしまえば想像していなかった何かに出会える。そして、僕の気持ちと目の前の景色が同調して、その時もしカメラが肩にかかっていれば、シャッターを切りたくなるのです。(と言ってもカメラを持っていない事は稀有なのですが) 気持ちのフィルターというのものは存在しているのか、それは写真に写るのか、ただの思い込みなのか、そんな疑問へ対して自問自答すること自身が僕には一つの創作の動機とプロセスになっています。 写真を撮る理由はとても私的なものです。しかし一枚の写真の中に写っている世界はまぎれもなくパブリックであって、決してそれ自身では私的になりえません。それでは何が私的な写真と言えるのだろうか。 僕は撮影者とその写真の関係性によってのみ、その写真は私的になり得るのだと思います。 そして僕は二つの対極な世界の狭間にぶらさがるように、時にはメトロノームの針のように行ったり来たりを繰り返すのです。 2020年1月9日 蓮井元彦 - Publication date: February 2020 Publisher: Libro Arte ISBN: 978-4-904541-26-5 Binding: Hard cover Extent: 80 pp Trim size: 225mm x 267mm Photographs: 42 black and white Text: Japanese / English Sceneries change depending on what you feel in the moment. I’m trying to capture sceneries and views through such filters of emotion. These photos are different to those you would take if you were to leave your house with the intent of taking photographs. Sometimes, I become very sensitive to smell. Not smells that you sense with your nose but smells that you sense with your feelings. In those moments, I am drawn towards the smell of the city, the smell of people, the smell of life. Sometimes I traverse towns I don’t know following only my sense of smell. You may not have a particular place to go to, but if you get over yourself and leave the house, you’ll find yourself finding things you never imagined. When my feelings align with the scenery unfolding in front of me and I happen to have a camera on me, I’ll press the shutter button. (I almost always have a camera on me.) Does this filter of feelings really exist? Does it become visible in photographs? Or is it just my imagination? In the end, finding the answers to self-doubts like that becomes another motivation for me to keep taking photos. 9th of January, 2020 Motohiko Hasui